こんにちは。ユルセイです。
みなさんはお家に帰ったら静かにゆっくり過ごせていますでしょうか。
問題なく自分のペースで過ごせているのなら良いのですが、なかにはザワザワしていて落ち着いて過ごせない方もいらっしゃると思います。とくにコレに当てはまりやすいのは繊細な人、HSP傾向のある方だと思います。
私もASD（自閉症スペクトラム）傾向が強く、あらぬタイミングで音に過剰に反応してしまって辛くなることがあります。
今回の記事では、このテーマについて色々調べたり試したりしたことをまとめて紹介していきたいと思います。
「音」を抑えよう
音に敏感な人はまず音を整える、つまり環境音を調整することから始めるべきです。
余計な音（騒音）は自律神経を乱し、ストレス・不安・イライラ・集中力低下を招きます。日常的に続くと、心の疲れが取れにくくなり、睡眠の質まで悪化させる大きな負荷となります。
仕事から帰ってきた先のマイホームでこのような状況なのはしんどすぎますよね。
音に悩む人は結構多いので先に対策方法をまとめます。
外からの騒音
一人暮らしで静かな生活を実現するためには、部屋探しの段階で「騒音リスクをどれだけ避けられるか」がほぼ全てと言っていいほど重要です。
まず確認したいのは 立地。
大通り沿い、バス通り、線路近くは24時間の騒音源になりやすく、特に感受性の高い人は避けた方が無難です。
次に 建物の構造。鉄筋コンクリート（RC・SRC）は騒音に強く、木造は足音や話し声が伝わりやすい傾向があります。同じ物件でも、角部屋・最上階は隣接面が少なく、生活音トラブルが起きにくい点で有利。
さらに 周囲の施設もチェック必須です。公園・学校・保育園・飲食店が近いと、人の出入りや子どもの声で想像以上に音が響きます。
内見では、昼・夕方どちらも訪れて「人通り」「生活音」「工事の有無」を確かめるのが理想。最後に、壁や床を軽くノックして厚みを確認したり、窓を閉めた時の防音性を体感しておくと安心です。身も蓋もないのですが、最初の選択で静けさの8割が決まります。自分の五感が落ち着く部屋を妥協せず選びましょう。
…とはいえ早々に引っ越せない方も多いと思います。そういった方は次の項目で扱う「生活音」から調整してもいいかもしれません。
生活音
生活音の代表でもあるドアや家具の静音化は、日常の「カタン」「ギィ…」といった小さな音を減らし、無意識のストレスを防ぐためにとても効果的です。
まずドアは、開閉時の衝撃音を吸収するために ドアクッション（戸当たり緩衝材） を貼るだけで驚くほど静かになります。
蝶番がきしむ場合は潤滑スプレーで改善。次に家具は、脚部分にフェルトシール を貼るのが基本。チェアやテーブルを動かすときの「ゴゴッ」という音を大幅に軽減できます。さらに、引き出しや棚の開閉がうるさい場合は、ソフトクローズ用の緩衝材 を追加すると、スーッと閉まる静かな動きになります。
また、洗濯機や冷蔵庫は振動が音の原因になりやすいため、防振マット を敷くと隣室への響きも減少。
こうした小さな工夫を積み重ねることで、部屋全体の音ストレスが驚くほど軽くなり、落ち着きのある生活空間が手に入ります。
耳栓を活用しよう
耳栓は外からの騒音を最も手軽にカットできる静音アイテムです。騒音対策として一番最初に浮かんだ人も多いでしょう。
最初の項目でもお伝えした通り、一人暮らしでは隣人の生活音や廊下の足音など「自分ではコントロールできない音」に悩まされやすいため、耳栓があるだけでストレスの受け方が大きく変わります。
メリットは遮音効果が高く、持ち運びしやすく、寝るときや作業時など用途を選ばず使える点。一方デメリットとして、長時間つけ続けると耳が痛くなりやすい、完全に遮音しすぎてインターホンに気づきにくい、耳が蒸れやすいなどの点があります。
選ぶ際は フォームタイプ（スポンジ） の柔らかいものが初心者向きで、遮音性と装着感のバランスが良いです。
長時間作業には、圧迫感の少ない シリコンタイプ や、形状記憶でフィットする 多層フランジ型 もおすすめです。生活シーンに合わせて使い分けることで、耳を守りつつ心地よい静けさを手に入れられます。
心を落ち着かせる音とは
次は、良い音についてです。
心を落ち着かせる良い音は、外からの予測できない騒音をやわらげ、聴覚のストレスを減らす役割があります。
雨音やホワイトノイズのような一定のリズムを持つ音は、自律神経を安定させ、安心感を生み出します。
完全な静寂だと逆に小さな物音が気になりやすいため、「心地よい音」を背景に流すことで、余計な刺激を遮り、リラックスしやすい環境を整えてくれるのです。
たとえば、隣人の生活音や車の走行音など「断続的に発生する音」はストレスを感じやすいですが、ホワイトノイズを流すことでそれらが聞こえにくくなり、聴覚の緊張がゆるみます。
特に就寝時や作業中に小さな物音が気になるタイプの人、ASD・HSP傾向の人にとっては、心のざわつきを静めてくれる強い味方。スマホアプリやYouTubeで簡単に使えるのも魅力です。
ヘッドホンの選び方
静かな生活を作るうえで、ヘッドホンの選び方はとても重要です。外の音をしっかり遮断したいなら「密閉型」がおすすめ。
耳を覆う構造で音漏れが少なく、環境音を減らして自分だけの静けさを作れます。一方で、長時間つけると圧迫感が出やすい欠点もあります。逆に「開放型」は音が抜ける構造のため、圧迫感が少なく疲れにくいのが魅力。
軽い自然音や作業用BGMを流すときに向いており、軽い静音化とリラックスを両立したい人に最適です。目的によって使い分けると、聴覚ストレスを大きく減らせます。
静かな暮らしづくりのために
静かな暮らしをつくるうえで、最も影響力が大きいのはやはり“音”です。
外からの騒音や生活音のストレスを減らすだけで、心の緊張がゆるみ、思考も身体も驚くほど軽くなります。
防音対策・良い音の活用・耳栓など、小さな工夫を積み重ねれば、聴覚への負荷は大きく減少します。完璧な静寂を目指す必要はなく、自分の耳が心地よいと感じる環境を整えることこそ、心が安定する“静かな暮らし”への第一歩です。
音に過敏な人にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。私も頑張ります。
