一人暮らしの部屋が散らかりにくくなる「帰宅後10分ルール」のすすめ

ライフハック

仕事や学校から帰ってきて、気づけばカバンもコートも床やイスの上…。
「週末にまとめて片付けよう」と思っているうちに、部屋が落ち着かない状態になってしまうことはないでしょうか。

本格的な収納を見直すのも良いのですが、まずは 帰宅してからの10分を少しだけ整える だけでも、部屋の散らかり方は変わってきます。

この記事では、特別な道具を使わずに始められる「帰宅後10分ルール」 のやり方と、続けやすくするコツをまとめました。

帰宅後10分ルールとは?

帰宅後10分ルールとは、家に帰ってからの最初の10分を「片付けと明日の準備」にあてる習慣 のことです。

やることはとてもシンプルで、

  • カバンやコートを元の位置に戻す
  • その日使ったものを、ざっくり定位置に戻す
  • 明日の自分がラクになる一つだけ準備する

この3つを、帰宅してからの流れの中に組み込んでしまいます。

ポイントは、完璧を目指さないこと

部屋全体をピカピカにするのではなく、「床が見える」「テーブルが使える」くらいの状態を保つイメージです。

何から始める?帰宅後10分の基本ステップ

ここからは、具体的な10分間の流れをイメージしやすいように分解してみます。

1. 玄関で立ち止まる「ものを持ち込まない」意識づけ

帰宅したとき、ついそのまま部屋の奥までバッグや荷物を運んでしまいがちですが、
まずは 玄関で一呼吸おくこと を意識してみます。

  • ポストからのチラシ・不要な紙類は玄関近くで仕分ける
    • すぐに見ないものは「あとで見る」ではなく、その場で必要・不要を決める
  • コートや上着は、イスの背もたれではなく、決めておいたフックやハンガーにかける

「とりあえずここでいいか」と思って置いたものが、そのまま数日動かない…という流れを減らすだけでも、散らかり方が変わってきます。

2. カバンを開いて「中身をリセット」

次に、カバンをそのまま放置せず、中身を一度リセットする時間 を数分だけ取りましょう。

  • その日受け取ったレシートや書類をカバンから出す
  • 家で保管したいものは、あらかじめ決めておいた場所へ
  • 使いっぱなしのままになりやすいアイテム(イヤホン、キーケースなど)も定位置に戻す

毎日少しずつリセットしておくと、「週末にカバンの中が謎の紙でいっぱいになっている」状態を防ぎやすくなります。

3. テーブルと床だけは「今夜のうちにリセット」

部屋全体を片付けようとすると、時間も気力も必要になりますが、「今日はテーブルと床だけ」 と範囲を決めてしまうと、動きやすくなります。

  • テーブルの上にあるものを
    • 食器はシンクへ
    • 書類はひとまとめにする
    • それ以外は「定位置」に戻す
  • 床の上に置きっぱなしの服や袋があれば、その場でしまうか、洗濯カゴへ入れる

全部を完璧にしようとせず、「テーブルの上に何もない」「床に物が直置きされていない」 状態を一つのゴールにすると、達成感も出やすくなります。

明日の自分がラクになる「+1アクション」

帰宅後10分ルールの中に、
「明日の自分へのやさしい一手間」をひとつだけ入れておく と、生活全体が少しずつラクになっていきます。

たとえば…

  • 明日の服をざっくり決めて、ハンガーにかけておく
  • 翌朝使うカバンに、必要なものを半分くらい入れておく
  • 朝飲むカップや、使うお皿をシンクから出しておく

どれも大きなことではありませんが、朝に「何から手をつけるか」を考える時間が少し減るので、
バタバタしにくくなると感じる人もいるかもしれません。

続けやすくするための小さな工夫

時間はきっちり10分でなくてもOK

「10分」と決めていますが、実際にはその日の体力や気分によって、できる量は変わってきます。

  • 今日は5分だけ
  • 今日はテーブルの上だけ
  • 今日はカバンの中だけ

というように、その日の自分に合わせて柔らかく調整しても大丈夫です。

大事なのは、ゼロの日を減らすこと です。

ハードルを下げる「やることリスト」を決めておく

毎日同じ流れにしておくと、考える手間が減り、習慣になりやすくなります。

例としては…

  1. コートをかける
  2. カバンの中身をざっと出す
  3. テーブルの上を空にする
  4. 明日の服をざっくり決める

のように、「自分版の4ステップ」を決めておくのがおすすめです。
メモに書いて玄関近くに貼っておいても良いですし、頭の中で唱えられるくらいシンプルでも構いません。

無理なく続けるための考え方

「片付け」ではなく「次の自分へのバトン渡し」と考える

片付けというと、「ちゃんとやらなければ」という気持ちになりやすいですが、帰宅後10分ルールは、もっとゆるく

明日の自分が少しラクになるように、今日できることを少しだけやっておく

くらいのイメージで十分です。

完璧にできなくても、「昨日より床にものが少ないかも」「テーブルが使いやすいかも」
といった、わずかな変化でも積み重ねていくと、いつの間にか暮らし方が変わってきます。

できなかった日があっても、そのまま再開してOK

忙しかったり、気分が乗らない日が続いて、
帰宅後10分ルールがしばらく途切れることもあるかもしれません。

そのときは、

  • 「また今日から、できるところからやろう」

くらいの気持ちで、淡々と再開してみるのがおすすめです。
一度リセットされてしまった習慣でも、小さく始めれば、また生活の中に馴染んでいくことが多いです。

まとめ:小さな10分が、散らかり方をゆるやかに変えていく

  • 帰宅後の最初の10分で
    • 玄関まわりを軽く整える
    • カバンの中身をリセットする
    • テーブルと床だけ片付ける
    • 明日の自分のための+1アクションをする

という流れを作っておくと、部屋が「一気に散らかってしまう」ことを、少しずつ減らしやすくなります。

特別なアイテムを用意しなくても始められるので、気が向いた日に、できる範囲で試してみていただければと思います。

自分のペースで、無理なく続けられる形を見つけて、
なんとなく暮らしが整ってきたかも」と感じられるきっかけになればうれしいです。

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