―定番のネオンテトラやグッピーの次に選びたい魚たち―
「熱帯魚を飼ってみたいけど、みんなと同じ定番種ばかりはちょっとつまらない」
「でも、マニアックな魚は難しそうで不安…」
そんなモヤモヤを感じている方に向けて、この記事では
“ニッチだけど、実はかなり飼いやすい熱帯魚” を3種類に絞って紹介します。
この記事の方針は、
- 派手すぎないけれど、しっかり個性がある
- 水質やエサに極端なこだわりがいらず、初心者でも扱いやすい
- ネオンテトラやグッピーほどメジャーではない
という3点です。
結論:この3種が「ニッチ & 飼いやすい」本命
まずは結論から。意外と飼いやすいニッチ熱帯魚は以下の3種となります。
- エンドラーズ・ライブベアラー
→ カラフルで丈夫な“小型グッピー”。小型水槽でも映える - ラスボラ・エスペイ(ラムチョップラスボラ)
→ オレンジ色の群れがきれいな小型カラシン。温和で丈夫な群泳魚 - ハニードワーフグラミー(ハニーグラミー)
→ 黄色〜オレンジのワンポイントになる“主役魚”。小型でも存在感あり
どれも「水槽・フィルター・ヒーター」がきちんと用意された一般的な熱帯魚環境であれば、特別な設備なしで飼育しやすい種類です。
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比較表:ニッチ3種の性格と飼育難易度
| 種類 | 体長の目安 | 最低水槽サイズの目安 | 性格 | 飼育難易度 | ニッチポイント |
|---|---|---|---|---|---|
| エンドラーズ・ライブベアラー | 約2〜3cm | 30cm水槽〜 | 温和・よく泳ぐ | ★★☆☆☆(やさしめ) | グッピーより小型&ワイルド感のある色合い |
| ラスボラ・エスペイ | 約3cm | 30〜45cm水槽〜(群れで6匹以上) | 温和・群れる | ★★☆☆☆(やさしめ) | ネオンテトラよりマイナーな“オレンジ三角”の群泳魚 |
| ハニードワーフグラミー | 約5cm | 45cm水槽〜(1匹〜ペア) | 温和・やや臆病 | ★★★☆☆(やや中級寄り) | 派手すぎない黄金色の“ワンポイント主役” |
※難易度は「水槽がちゃんと立ち上がっていること(アンモニア・亜硝酸がゼロ)」を前提にしています。
この記事で解決できる悩み
- 定番じゃない熱帯魚を飼ってみたいけど、いきなり超マニアック種は不安
- 小型水槽で飼えて、性格が穏やかな種類を知りたい
- 「ショップではあまり見ないけど、ネットでやたら推されてて気になる…」魚の実際の飼いやすさが知りたい
- 魚ごとに向き・不向きな飼育スタイルを知って、失敗を減らしたい
SNSや熱帯魚コミュニティを見ていると、「ネオン(テトラ)やグッピーはすでに飼ったから、次の一手を探している」という声が増えている印象です。
自身も情報を追いながら、「定番の次のステップ」にちょうどいい魚がもっと知られてもいいと感じています。
まず押さえたい「ニッチだけど飼いやすい魚」の条件
ニッチな魚といっても、難易度が高くては意味がありません。
この記事では、次のような条件を満たす種類に絞っています。
- 一般的な水道水を調整した水(中性〜弱アルカリ性)で飼える
- 温度は24〜27℃前後で安定すればOK
- 市販のフレークや粒状のエサをよく食べる
- 強すぎる攻撃性がなく、混泳しやすい
このあたりは、いわば“スペック表”のようなものですが、
熱帯魚の「扱いやすさを左右するポイント」は、
・性格(攻撃性)
・水質へのうるささ
・エサの選り好みの少なさ
の3つだと感じます。
ここからは、3種類それぞれを詳しく見ていきましょう。
エンドラーズ・ライブベアラー
―小型で丈夫な「通好みグッピー」
① 強み・メリット
- グッピーに似たカラフルさなのに、成魚で2〜3cm程度とかなり小柄
- ライブベアラー(卵胎生魚)なので、環境が合えば自然に増えてくれる
- 水質の許容範囲が広く、一般的な硬水寄りの水道水でも飼いやすい
- 温和で他魚とも混泳しやすい
グッピーほど改良されすぎておらず、“野性味のあるメタリックカラー”が魅力です。
派手だけどどこか締まった色合いで、水草水槽によく映えます。
② 意外な強み
エンドラーズは、グッピーよりも系統による弱さが出にくいと言われます。
グッピーは長年の品種改良で体質が繊細なラインも多いのに対し、
エンドラーズは比較的原種に近く、丈夫な個体が多いという印象です。
初心者が最初から「レアカラーのグッピー」に挑戦するより、エンドラーズで飼育の流れをつかむ方が、長い目で見ると安心でしょう。
③ 弱点・注意点
- オスとメスを一緒にすると、かなりのペースで増える
- 稚魚を残したい場合は、フィルタ―の吸い込み対策が必要
- 逆に「増やしたくない」場合は、オスだけのハーレム飼育が無難
「これが決め手になる人」と「気にしなくていい人」が分かれる部分ですが、“勝手に増える”のを楽しいと感じるかどうかがポイントです。
④ 他の定番種との違い
- グッピー:
→ より小型・色柄はワイルド寄り。派手派手な尾ビレより“体色で魅せる”タイプ - プラティやモーリー:
→ こちらも卵胎生で丈夫ですが、エンドラーズの方が小型水槽向き
「小型水槽で、グッピーとは少し違う雰囲気を出したい」なら、
エンドラーズはかなり有力候補といえます。
⑤ どんな人に刺さるか
- 30cm〜45cmクラスの小型水槽でスタートしたい人
- いずれ繁殖にも挑戦してみたい人
- 水草レイアウトの中を、カラフルな小型魚に泳いでほしい人
生活シーンをイメージすると、
デスク横の小さな水槽で、カラフルな群れが視界の端をふわっと横切るイメージです。
仕事の合間に眺める“デジタル水槽”としても相性がいいでしょう。
⑦ ネットで見られる反応の傾向
海外・国内のアクアリウムコミュニティを眺めていると、エンドラーズは「小型水槽向けで、グッピーよりもタフ」という声が目立つ印象です。
やはり「定番のグッピーをあえて外して、エンドラーズから始める」のはニッチ好きにはちょうどいい選択肢だと感じます。
ラスボラ・エスペイ(ラムチョップラスボラ)
―オレンジの“小さな群れ”が作れる隠れた主役
① 強み・メリット
- 成魚で約3cmと小さく、6〜10匹程度の群れでも45cm水槽に収まる
- オレンジ色の体に、黒い三角形の模様が入り、群れで泳ぐと非常に映える
- 温和で他魚との混泳に向く。中層〜上層をよく泳ぐのでレイアウトのアクセントになる
- よく馴染んだ水槽であれば、比較的丈夫で初心者でも飼いやすい
「扱いやすさ左右するポイント」は、
群れで泳がせると一気に水槽が“それっぽく”なることです。
1〜2匹だと魅力が出づらいので、最初から6匹以上お迎えする前提で考えると良いでしょう。
② 意外な強み
ラスボラ・エスペイは、ネオンテトラほどメジャーではないものの、水草水槽の“通好みな定番”として密かに人気があります。
- 体色が赤〜オレンジ寄りで、緑の水草と補色関係になる
- 体形がスリムで、水景を邪魔しにくい
という理由から、レイアウトコンテストの作例でもよく使われている印象です。
③ 弱点・注意点
- 導入初期はやや臆病で、水槽の奥に隠れがち
- 少数だとストレスが溜まりやすく、最低6匹以上の群れ飼育が推奨
- 水質の急激な変化(急な水換え、温度変化)は苦手
つまり、「まとめてお迎えして、じっくり慣らす」のがコツです。
④ 他の定番種との違い
- ネオンテトラ:
→ 青・赤のビビッドさに対して、エスペイは暖色系で柔らかい印象 - カージナルテトラ:
→ より存在感が強い一方、エスペイは“主張しすぎない華やかさ”
他モデルと比べて目立つ特徴は、
“動物っぽいかわいさ”より、“水景としての美しさ”に振れている点です。
⑤ どんな人に刺さるか
- 水草水槽をきれいに見せたい人
- 上品な色合いの群泳を楽しみたい人
- 攻撃性の低い小型魚を探している人
たとえば、
木の根や流木を組んだレイアウトの中を、オレンジ色の群れがふわっと回遊する…そんな「森の小川」っぽい雰囲気を出したいときにぴったりです。
⑦ ネットで見られる反応の傾向
アクアリウム系ブログやショップの解説を追っていると、
「ハーレクイン・ラスボラよりも少し通好み」「群れで入れると一気に高級感が出る」といった評価が多い印象でした。
この反応を見ると、「派手すぎないけど、ちゃんとこだわりを感じる魚を飼いたい人」にしっくりくるポジションだと感じます。
ハニードワーフグラミー(ハニーグラミー)
―小型水槽の“黄色い主役”
① 強み・メリット
- 約5cmほどの小型グラミーで、45cm水槽クラスでも主役を張れる
- やわらかい黄色〜オレンジ色の体色で、水草の緑と相性が良い
- 性格は基本的に穏やかで、平和なコミュニティタンクの中心魚になれる
- ラビリンスフィッシュ(空気呼吸もできる魚)の一種で、低酸素にも比較的強い
自然下ではインドやバングラデシュの水田・池など、雨季の影響で水質が変動しやすい環境に棲んでおり、そのため飼育下でもある程度の変化に耐えられる、タフさを持つ魚とされています。
② 意外な強み
“1匹でも絵になる” のがハニーグラミーの意外な強みです。
- 体がやや平べったく、側面の色がよく見える
- 胸ビレが“ヒゲ”のように伸びていて、動きが独特
- 水面近くをゆったり泳ぐので、視線が自然と集まる
「群れでごちゃっと泳ぐ魚」は多いですが、“単体で飾って様になる小型魚”は意外と少ないので、
コンパクトな水槽で主役を1匹だけ置きたい人に向いています。
③ 弱点・注意点
- あまりに狭い水槽だとストレスになりやすい(45cm水槽以上がおすすめ)
- オス同士を狭い水槽で複数入れると、小競り合いが起きることがある
- 導入初期は臆病で、隠れ家(流木・水草・浮き草)がないと落ち着かない
また、ラビリンスフィッシュ全般に言えることですが、水面の油膜や強すぎる水流は苦手です。
フィルターの水流をやや弱めにする、浮き草を入れるなど、“静かな水面”を意識してあげると調子が上がりやすいでしょう。
④ 他魚との違い
- ドワーフグラミー:
→ カラーバリエーションは豊富ですが、やや気が強い個体もいる - ハニーグラミー:
→ 体色は落ち着いている一方で、穏やかで混泳しやすいとされることが多い
「小型水槽で、バトル少なめの主役魚がほしい」という人には、ハニーグラミーの性格バランスはちょうどいい印象です。
⑤ どんな人に刺さるか
- 45cm〜60cm水槽で“主役1匹+小型群泳魚”の構成を楽しみたい人
- 派手すぎない黄色・オレンジ系の魚を探している人
- 水草レイアウトの中に、ワンポイントのアクセントがほしい人
たとえば、エンドラーズやラスボラの群れを背景に、前面〜中層をハニーグラミーがゆったり泳ぐ
…そんな構成にすると、水槽全体の“視線の置き場”が整って見えます。
⑦ ネットで見られる反応の傾向
海外記事やブログを見ると、ハニーグラミーは「穏やかで初心者にも扱いやすい小型グラミー」としてかなり好意的に語られていることが多いです。
一方で、「水ができあがっていない水槽だと調子を崩しやすい」という指摘もあり、“きちんと立ち上がった水槽なら初心者でも飼える中級寄り”という位置づけが妥当だと感じます。
番外編:少し慣れたら挑戦したい「クーリーローチ」
ニッチ魚として名前がよく挙がるのが、クーリーローチです。
- ウナギのような細長い体で、底砂の間をするすると泳ぐ
- 夜行性ぎみで、昼は隠れ家から顔だけ出していることも
- 性格は温和で、砂底をモソモソと探る姿がかわいい
ただし、
- 水質の悪化に敏感で、成熟した水槽向け
- 粗い砂利では体を傷つけやすく、細かい砂を好む
- 隠れ家が少ないとストレスで体調を崩しやすい
といった理由から、「初めての1匹」としては、正直あまりおすすめされていません。
個人的には、
- まずエンドラーズやラスボラで水槽管理に慣れる
- 水質が安定して、コケや微生物も増えてきたら
- 底ものとしてクーリーローチを追加する
というステップで考えると、失敗が少ないと感じます。
「ニッチだけど飼いやすい魚」を選ぶときの共通ポイント
最後に、3種類に共通するポイントを整理しておきます。
メリットだけでなく、注意したい点もざっくりまとめますね。
共通のメリット
- 定番種とかぶりにくく、「それ何ていう魚?」と聞かれやすい
- 一般的な設備(30〜45cm水槽+フィルター+ヒーター)で飼育可能
- 性格が穏やかで、混泳レイアウトを組みやすい
共通の注意点
- どの魚も「ちゃんとサイクルの回った水槽」が前提
→ 立ち上げ直後の不安定な時期の投入は避ける - 導入初期は水合わせを丁寧に行う
- 過密飼育にしすぎない(ニッチ魚ほど、じっくり観察したい存在でもあります)
まとめ:最初の1匹は「性格」と「水槽サイズ」で選ぶ
あらためて、この記事で紹介したニッチだけど意外と飼いやすい熱帯魚は次の3種でした。
- 小型で丈夫で、増やす楽しみも味わえる
→ エンドラーズ・ライブベアラー - オレンジの群れで水草を引き立てる
→ ラスボラ・エスペイ - 小型水槽の“黄色い主役”
→ ハニードワーフグラミー
どれを選ぶか迷ったら、
- 30cm水槽メイン → エンドラーズ or ラスボラ・エスペイ
- 45cm以上で主役1匹がほしい → ハニードワーフグラミー
という基準で決めると、失敗しにくいでしょう。
この記事の内容は、
「ランキング」ではなく、生活シーンと相性の良い“穴場ポジション”という観点で整理しています。あとは、実際にショップの水槽を眺めながら、「自分の部屋に置いたらどんな風景になるか」をイメージしてみてください。


