「アクアリウムに憧れるけど、ヒーターまで置くのはちょっと…」
そんなふうに感じている方は意外と多いです。
電気代やコンセントの数、見た目のゴチャつきなど、ヒーターを導入するハードルって地味に高いですよね。
実は、日本の一般的な室内環境なら、ヒーターなし=無加温でも楽しめるちいさなアクアリウムは作れます。
もちろん、なんでも飼えるわけではありませんが、向いている生き物や水槽の組み立て方を押さえれば、十分に癒しの空間になります。
私もこのテーマを見たとき、「がっつり大型水槽じゃなくても、水辺のある暮らしは作れるよね」と感じました。この記事では、
- 無加温アクアリウムとは何か
- どんな生き物・水槽構成が向いているか
- ショップを使うときの“選び方のヒント”
を、初心者の方にも分かりやすくまとめていきます。
無加温アクアリウムってどんなもの?
ヒーターなし=“常温で楽しむ”アクアリウム
無加温アクアリウムとは、水槽用ヒーターを使わず、室温に近い水温で管理するスタイルです。
- 冬:室温と同じくらいの水温
- 夏:エアコンや直射日光対策で水温の上がりすぎを防ぐ
- 年間を通して、極端な温度変化を避ける
ざっくりいうと、「人が快適と思う室温(だいたい18〜28度程度)」の範囲で暮らせる生き物向きのアクアリウムです。
向いている生き物・向いていない生き物のイメージ
- 向いていることが多い
- メダカ
- ミナミヌマエビなどの小型エビ
- 一部の貝(スネール)
- 注意が必要 / 基本的にヒーター推奨
- 熱帯魚全般(ネオンテトラなど)
- ベタは「常温でも大丈夫」という意見もありますが、かなり室温に左右されるため、初心者にはヒーターありの飼育が安心です
SNSでも、「無加温OK」と紹介されていても、実際には住んでいる地域や家の断熱性能で条件が変わるという声が多いです。
ですので、「絶対大丈夫」ではなく、「自分の家の環境で無理がない生き物を選ぶ」というスタンスが大事です。
無加温アクアリウムが向いている人・向かない人
向いている人
- 電気機器は最小限にしたい
- コンセントの空きが少ない
- 小さなスペースで、まずはお試しでアクアリウムをやってみたい
- メダカやエビのような丈夫な生き物が好き
向かないかもしれない人
- カラフルな熱帯魚をたくさん泳がせたい
- 水温をキッチリ管理して繁殖も狙いたい
- 冬は室温が10度近くまで下がる家に住んでいる
「たくさんの魚を飼う水族館」ではなく、“机の端のちいさな池”を楽しむ感覚に近いとイメージしやすいです。
小さな水槽で始めるレイアウトのコツ
水槽サイズと置き場所
無加温アクアリウムにおすすめなのは、20〜30cmクラスの小型水槽です。
- 小さすぎる(10cm以下)と水質変化が早くて難しい
- 大きすぎると設置場所や水換えが大変
本棚の一角やデスクの端、テレビ台の横など、目に入りやすい場所に置くと、ふとした瞬間に眺められて癒し効果が高いです。
ネットでも「20cm水槽セット」「30cm水槽 セット」などで探すと、初心者向けのスターターセットが多く見つかります。
照明とフィルターの選び方
ヒーターを使わない代わりに、照明とフィルターはできれば導入したほうが安定します。
- 照明:LEDでコンパクトなもの。タイマー付きだと管理が楽
- フィルター:小型水槽なら
- 投げ込み式フィルター
- スポンジフィルター
など、シンプル&静かなタイプが人気です
「音が静かなもの」「省エネ」「小型」といったキーワードで、商品を見ながら選ぶと失敗しにくいです。
水草メインの“ちいさな水辺”にする
生き物を少なめにして、水草をメインにするのも無加温アクアリウムと相性が良いです。
- 丈夫な水草(アヌビアス、マツモ、アナカリスなど)を中心に
- 底砂にソイルや砂利を敷いて、簡単なレイアウト
- そこにメダカ数匹+エビ数匹、くらいにとどめる
例えると、「森」ではなく「小さな公園の池」を机に持ってくるイメージです。生き物が少ないぶん、水質も安定しやすくなります。
無加温で飼いやすい生き物候補
※ここでは一般的な傾向として紹介します。実際には、地域や住環境、室温によって飼育の難易度が変わりますので、最終的にはショップや公式情報も確認してください。
メダカ
- 日本の環境に適応していて丈夫
- カラーバリエーションが豊富で見た目も楽しい
- 少数でもよく動くので、小型水槽向き
「無加温でやってみたい」という声の多くはメダカを選んでいます。「メダカ 始めてセット」などのキーワードで探すと、水槽・フィルター・餌などがまとまった商品が見つかりやすいです。
ミナミヌマエビなどの小型エビ
- 小さくて可愛い
- コケ取りも手伝ってくれる
- 水質が安定していれば繁殖も期待できることも
ただし、急激な水温変化や水質悪化に弱いので、水換えは少量ずつ、ゆっくり行うのがポイントです。
貝(スネール系)
- ガラス面や石についたコケをついばむ
- 動きはゆっくりだけど、見ていると意外と癒される
増えすぎに注意しながら、メインではなく「お掃除係」として数匹入れるイメージです。
初期費用とランニングコストの目安
初期費用(ざっくり)
少し多めに見積もって、約2万円あれば十分でしょう。
小型ガラス水槽(20〜30cm):2,000〜3,500円
LEDライト:2,000〜4,000円
小型フィルター:500〜1,500円
底砂・ソイル:1,000〜2,000円
水草:1,000〜3,000円
生体(メダカ・エビなど):1,500〜3,000円
水質調整剤・餌:1,000〜2,000円
ランニングコスト
電気代(照明+フィルター)
ざっくり、
- LEDライト:10W前後を1日8時間
- 小型フィルター:5W前後を24時間
という前提で計算してみます。
1日の消費電力量はおおよそ
- ライト:0.01kW × 8h = 0.08kWh
- フィルター:0.005kW × 24h = 0.12kWh
合計:約0.2kWh/日
日本の家庭向け電気料金の目安単価は、1kWhあたり約31円程度とされています。
- 0.2kWh × 31円 ≒ 1日 約6円
- 1カ月(30日換算)で 約180円前後
消耗品
- フィルターのスポンジ交換:数百円を数カ月に1回
- 餌・水質調整剤:使い方にもよりますが、1カ月あたり数百円〜
ざっくりまとめると電気代+消耗品を合わせて、
月あたり300〜500円くらい
1日の世話ルーティンとトラブル予防
毎日のルーティン(5分程度)
- 生き物の様子をざっと確認(泳ぎ方・色・餌の食いつき)
- 餌を少量与える(食べ残しが出ない量)
- 水温・室温が極端に下がっていないか確認
週1〜2回のメンテナンス
- 水槽のガラス面のコケを軽く掃除
- 全体の1/4〜1/5程度の水を交換
- フィルターの詰まりをチェック
トラブルを防ぐ一番のポイントは、「一度に大きく変えすぎない」ことです。
特に無加温水槽は、水温変化の影響を受けやすいので、熱い水・冷たい水をドバっと入れるのは避けましょう。
生活へのプラス効果:仕事・家事・学習がちょっと楽になる?
無加温のちいさなアクアリウムは、ただの趣味で終わらず、生活のリズム整理にも役立つことがあります。
- 在宅仕事の合間に水槽を眺めて目と頭を休める
- 朝・夜の餌やりを「一日の切り替えスイッチ」にする
- 勉強机の端に置いて、ちょっとした気分転換にする
SNSでも、「画面ばかり見ていると疲れるので、水槽を見る時間をつくったら気持ちが楽になった」という声が見られます。
無加温でシンプルに運用できれば、管理の負担も少なく、癒しの時間>世話の手間というバランスを保ちやすくなります。
まとめ:無理をしない“ちいさな水辺”から始めてみよう
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- 無加温アクアリウムは、ヒーターを使わず室温で楽しむスタイル
- メダカや小型エビ、水草メインなど、環境に合った生き物選びが大切
- 小型水槽(20〜30cm)+照明+フィルターで、机の端にも置ける“ちいさな水辺”を作れる
- 電気代や機材も抑えられるため、初めてのアクアリウムの入り口として最適
- 水槽セットや関連商品を上手に選べば、必要な道具をまとめてそろえやすい
まずは、自分の部屋の室温やスペースをイメージしながら、どんな“ちいさな水辺”を作りたいか考えてみてください。
そこに、あなたの生活にそっと寄り添うアクアリウムの形が見えてくるはずです。


