デスクの上をすっきりさせたくて、ミニPCが気になっている方も多いのではないでしょうか。
ただ、いざ商品ページを開くと「N100」「Core i5」「16GB / 512GB SSD」など、聞き慣れない言葉がずらっと並んでいて、「結局どれを選べばいいの…?」とそっとタブを閉じたくなってしまいますよね。
本記事では、ミニPCのスペックの見方をできるだけシンプルにしつつ、「このくらい選んでおくと、あとがラク」という目安を用途別にまとめました。
難しい専門用語はなるべく避けて、「自分にはどのあたりが合いそうか」がふんわりわかるようにお伝えしていきます。
ミニPCのスペックで迷いやすいポイントはどこ?
そもそも「ミニPC」と普通のデスクトップは何が違う?
ミニPCは、その名の通り「小さなデスクトップPC」です。
中身は普通のパソコンと同じですが、本体がとてもコンパクトで、省スペース・省電力なのが特徴です。メーカーの解説でも、CPU・メモリ・ストレージ・映像出力・接続性などを総合的に見て選ぶのがポイントとされています。
一方で、サイズが小さいぶんパーツの増設が難しかったり、あとから中を開けるのが前提になっていないモデルもあります。そのため、「買うときのスペック選び」が普通のデスクトップ以上に大事になりやすいです。
ミニPCの記事や動画が多くて、余計にわからなくなる問題
最近はミニPCの特集記事やYouTubeレビューも多く、「おすすめモデル」「ベンチマーク」など情報がたくさんあります。
ただ、はじめて買う人からすると
- 用語がむずかしい
- 自分の使い方に当てはめて考えにくい
- 「安いけどN100で大丈夫?」「Core i5ってどれでも一緒?」など細かいところで止まる
…と、かえって迷子になりがちです。
この記事では、そうした細かい部分を一度脇に置いて、「用途から逆算して、これくらい選んでおくとラク」というラインを中心にお話しします。
ミニPCは「用途」から逆算するとスペックが決めやすい
まずは「何に使うか」をざっくり書き出す
最初に決めたいのは、スペックよりも「何に使う予定か」です。
- ネット閲覧・動画視聴・家計簿などのライト作業だけ
- テレワークでOfficeやWeb会議を毎日使う
- 写真の整理や、簡単な動画編集もしてみたい
- 軽めのゲームを楽しみたい
だいたいでかまわないので、「よくやりそうなこと」を3つくらいメモしておくと、必要なスペックの目安がつきやすくなります。
よくある3パターン(ライト・標準・ちょっと重め)
この記事では、次の3パターンで考えていきます。
- ライト作業メイン
- ネット・動画・文書作成が中心
- 標準的なテレワーク+ちょっと作業
- Web会議+Office+ブラウザ複数タブ
- 軽いゲーム・動画編集もしたい
- 画像加工、軽めのクリエイティブ作業を含む
この3つを頭の片すみに置きながら、CPU・メモリ・ストレージの話を読んでいただくと、自分の位置がイメージしやすいと思います。
CPUの選び方|N100・Core i3 / i5・Ryzenの考え方
ライト作業なら省電力CPUでもOKだけれど…
最近は、Intel N100などの省電力CPUを搭載した、価格の安いミニPCが人気です。2〜3万円台で買えるものも多く、とても魅力的なライン。
ネットや動画、軽い文書作成だけなら、こうした省電力CPUでも「使えない」ということはあまりありません。ただ、レビューなどでは…
「アプリをいくつも開くと少しもたつく」
「CPU負荷が高くなりやすい」
といった声もあります。
「安いからこれにする」ではなく、「ライト作業メインだからこれでも足りそう」と考えられるなら、省電力CPUも選択肢になります。
テレワークやOffice中心ならCore i3 / i5クラスが安心
メーカー各社の小型PCの目安を見ていくと、Officeや事務作業を快適にこなしたい場合は、Intel Core i3 / i5クラスに、メモリ8〜16GB、SSD 256〜512GB程度がひとつの基準になっています。
テレワークで
Web会議ツール
ブラウザのタブをいくつも開く
ExcelやPowerPointを同時に使う
といった使い方をされるなら、Core i5クラスを選んでおくと、余裕が生まれやすいです。
「CPUはよくわからないけれど、仕事で毎日使う予定」という方はCore i5 / Ryzen 5 クラスを“無理のない標準ライン”くらいに考えておくと、スペック選びがシンプルになります。
ゲームや動画編集をするならミドル〜ハイクラスCPU
ゲームや動画編集を視野に入れると、CPUだけでなく、内蔵GPUの性能も重要になります。メーカーの解説でも、ゲーム用途にはCore i5 / i7やRyzen 5 / 7以上を推奨しているケースが多く
- CPU:Core i5 / i7 or Ryzen 5 / 7
- メモリ:16〜32GB
- ストレージ:512GB〜1TB
くらいを目安にして、あとは予算とのバランスを見る、という考え方が多いです。
本格的な3Dゲームや重い動画編集は、ミニPCよりも専用GPUを積んだデスクトップやゲーミングノートが向きやすいので、この記事では「軽めのゲームや趣味レベルの編集を楽しみたい」くらいを想定しています。
メモリの選び方|8GBと16GBでどう変わる?
ネットとOfficeだけなら8GBでもいいケース
メモリは、ざっくり言うと「同時にどれだけアプリを広げて作業できるか」に関わる部分です。
ネットや動画視聴、かんたんなOffice作業を中心に、開くアプリも少なめであれば、8GBでも動かないわけではありません。メーカーの標準モデルでも、ライト用途向けに8GBを採用しているものは多くあります。
「日中はスマホがメインで、パソコンは夜にちょっと触るくらい」という方は、8GBのミニPCでも問題なく使えることが多いです。
長く使うなら16GBを「基本ライン」と考える理由
一方で、いろいろな比較サイトや特集では、「今から数年快適に使うことを考えると、16GBあると安心」という意見もよく見られます。
とくに
- ブラウザのタブをたくさん開く
- Web会議をしながら、資料も開く
- 画像編集ソフトや簡単な動画編集ソフトを使う
といった場面があるなら、16GBを基本ラインと考えておくと、あとで「やっぱり足りなかった…」となりにくくなります。
メモリ増設が難しいミニPCもあるので注意
ミニPCは本体が小さいため、自分で増設するのが難しかったり、そもそも増設前提になっていないモデルもあります。
NECなどの解説でも、「小型PCは内部がぎっしりで、メモリ増設が難しい場合があるため、購入時のスペックをよく確認しておくこと」が注意点として挙げられています。
- 「自分で中を開けるのはハードルが高い」
- 「長く使う予定」
という場合は、最初から16GBの構成を選んでおくと、あとがラクです。
ストレージ(SSD)の選び方|256GB・512GB・1TBの目安
クラウド利用が多い人の容量の考え方
ストレージは「データをしまっておく場所」です。最近はクラウドストレージをメインに使っている方も多いので、
- 書類はクラウドに保存
- 写真もスマホ側に残しておく
というスタイルなら、256GB〜512GB程度から検討してよいと思います。スタンダードなミニPCでも、500GB前後のSSDを搭載しているモデルが多く、そこに外付けSSDやクラウドを組み合わせる形が一般的です。
画像・動画やゲームを保存する人の考え方
一方で、
- 高画質の写真・動画をたくさん保存する
- ゲームをいくつもインストールしたい
といった場合は、512GB〜1TBくらいあると、心理的にも余裕が生まれやすいです。
足りなくなってから外付けSSDを足すこともできますが、「本体のストレージはなるべくシンプルに管理したい」「外付けの抜き差しをなるべく減らしたい」という方は、最初から容量多めのモデルを選ぶのもひとつの方法です。
あとから外付けSSDで増やすという選択肢
ストレージに関しては、あとから外付けSSDを足しやすいのがミニPCの良いところでもあります。USB接続で簡単に増やせますし、なかには本体内部に追加のM.2 SSDや2.5インチSSDを増設できるモデルもあります。
「最初から1TBまではいらないかも…」という場合は、
- 本体は512GB
- 必要になったら外付けSSDを追加
という、ゆるい構え方でも十分です。
そのほか見るとラクになるポイント(端子・無線・サイズ感)
USBポート・映像出力の数と種類
スペック表で見落としがちなのが、USBポートや映像出力の数です。
- USB-A / USB-Cがいくつあるか
- HDMIやDisplayPortが何本分あるか
- 同時に何画面出力できるか
といった項目を軽くチェックしておくと、「モニターを増やしたいのに端子が足りない」というプチストレスを避けやすくなります。
Wi-Fi・有線LAN・Bluetooth
テレワークが多い方は、有線LANポートがあるかどうかも見ておくと安心です。Wi-Fiだけでも使えますが、回線が安定しているとWeb会議中のストレスがかなり減ります。
また、Bluetooth対応なら、マウスやキーボード、イヤホンの接続がすっきりします。ほとんどのミニPCが対応していますが、一応スペック表でさらっと確認しておくと安心です。
設置スペースと静音性
小型PCは、モニター裏に取り付けたり、テレビ台の隅に置いたりと、設置の自由度が高いのが魅力です。そのぶん、
- 実際のサイズ(幅・奥行・高さ)
- ファンの音のレビュー
も、購入前に確認しておくとイメージがわきやすくなります。
用途別おすすめスペック目安
ここまでの内容を、ざっくり用途別に整理すると、次のようなイメージになります。
ネット・動画・かんたんな事務作業メイン
- CPU:Intel N100〜Core i3 / Ryzen 3
- メモリ:8〜16GB
- ストレージ:256〜512GB SSD
「家でのんびり使うサブPC」「たまに家計簿や年賀状を作る」くらいなら、このあたりを目安にすると、価格も抑えつつ快適に使いやすいです。
テレワーク+Office+ちょっと画像編集
- CPU:Core i5 / Ryzen 5 クラス
- メモリ:16GB
- ストレージ:512GB SSD以上
毎日仕事で使う場合は、ここに少し余裕を持たせて選ぶと、Web会議やマルチタスクでも落ち着いて作業しやすいです。各社のビジネス向け小型PCでも、このあたりの構成が標準的な目安になっています。
軽いゲーム・動画編集も楽しみたい人向け
- CPU:Core i5 / i7 または Ryzen 5 / 7
- メモリ:16〜32GB
- ストレージ:512GB〜1TB SSD

本格ゲーミングまでは求めないけれど、少し重めの処理もさせたい…という方は、ここをひとつのラインにすると「もう少し上にしておけばよかった」と感じにくくなります。
スペックが決まったら、どこでミニPCを探す?
メーカー直販・ECモール・中古のざっくり違い
ミニPCは、
- メーカー直販サイト(Lenovo・mouseなど)
- Amazonや楽天などのECモール
- 中古PCショップ
など、いろいろな場所で購入できます。
ざっくりとしたイメージとしては、
- メーカー直販:そのメーカーのサポートや保証が手厚いケースが多い
- ECモール:価格やポイントでお得に買いやすい
- 中古:状態やスペックを見極める必要はあるが、価格が抑えられる
といった特徴があります。
レビューを見るときのチェックポイント
商品レビューを見るときは、
- 「買ってすぐ壊れた」「初期不良」などの声が一定数以上ないか
- 「動作が重い」と感じている人が、どんな用途で使っているか
- 音の大きさ・発熱・ファンの回転音についてのコメント
あたりを中心に見ると、自分の使い方に近い人の感想を拾いやすくなります。
迷ったら「これだけは外さない」チェックリスト
最後に、具体的な型番で迷い始めたら、次のチェックリストに戻ってくるイメージで選んでみてください。
- ✅ 自分の用途に合うCPUクラスか(ライト / 標準 / ちょっと重め)
- ✅ メモリは8GBで足りるか、16GBあったほうが安心か
- ✅ ストレージ容量は、あとから外付けで足す前提でよいか
- ✅ USBポート・映像出力の数は足りそうか
- ✅ 有線LANやWi-Fi、Bluetoothなど、必要な機能はそろっているか
- ✅ 置きたい場所にきちんと収まるサイズか
ここまで確認できれば、「スペックがよくわからないまま、なんとなく買ってしまった…」という状態からは十分抜け出せています。
さいごに
この記事全体を通して、「こうしないといけない」ではなく、「このくらいにしておくと、あとがラクかも」という目安をそっと置いてあげるイメージで書いています。
必要以上に背伸びせず、でも日々の仕事や暮らしが少し軽くなるようなミニPC選びのお手伝いになればうれしいです。


