デスク周りの配線ごちゃごちゃを卒業 在宅ワークがはかどるケーブル収納ボックスの選び方

ライフハック

なぜデスク周りやテレビ裏はこんなに配線でごちゃつくのか

在宅ワークが増えたり、テレビ周りにゲーム機やレコーダーをつなげたりしていると、気づけば床や家具の裏側がコードだらけになっていきます。
気になってはいるけれど、どこから手をつけていいか分からない」という方も多いのではないでしょうか。

コンセントの位置と電源タップの「とりあえず置き」が原因

配線がごちゃつきやすい一番の理由は、壁のコンセントの位置と電源タップの「仮置き」がそのまま定位置になってしまうことです。
延長コードをとりあえず床に置き、そのまま複数のアダプターを挿していくと、コードが交差して絡まりやすくなります。

掃除のときに掃除機が引っかかったり、足で踏んでしまったりと、プチストレスのもとにもなります。

また、電源タップ自体が床に転がっていると、そこにホコリが溜まりやすく、見た目のごちゃつきだけでなく、なんとなく「このままで大丈夫かな」という不安を感じる方も少なくありません。

在宅ワークで一気に増えたガジェット類

ノートPCだけで仕事をしていた頃に比べると、モニタースピーカー、Webカメラ、USBハブ、充電器など、在宅ワークで使う機器は一気に増えました。
さらにスマホやタブレット、ワイヤレスイヤホンなどの充電も加わると、デスク周りのコンセントはすぐに埋まってしまいます。

とりあえず延長コードを足す」「空いているタップにアダプターを挿す」をくり返すほど、配線は複雑になり、いざ見直そうとすると腰が重くなってしまいます。

ここで役立つのが、配線をまとめて目隠ししてくれるケーブル収納ボックスです。

ケーブル収納ボックスを使うとどんな変化があるか

見た目が整い集中しやすくなる

ケーブル収納ボックスは、電源タップや余ったケーブルをひとまとめにして中に隠せるアイテムです。
床やデスク下に直接タップが見えていた状態から、ボックス一つに収めるだけでも、視界に入る「ごちゃっと感」がかなり減ります。

デスクに向かったときに自然と目に入る情報が少なくなると、「片付けなきゃ」というモヤモヤが減り、作業に入りやすくなる実感も得やすいです。

小さな変化に見えて、毎日の集中力に意外と効いてきます。

掃除がしやすくなりホコリも溜まりにくい

配線をごちゃごちゃのまま床に放置していると、その周りだけ掃除機をかけにくくなり、ホコリが溜まりやすくなります。
ケーブル収納ボックスにまとめておけば、その周囲は四角い箱として掃除できるので、床掃除のハードルが下がります。

また、ボックスによっては天板がフラットになっているものもあり、その上を簡単に拭き掃除できるのもメリットです。

配線自体にホコリが絡まりにくくなるので、見た目にも気持ちよく過ごせます。

子どもやペットからコードを守れる安心感

小さなお子さんやペットがいる家庭では、むき出しのコードは少し心配な存在です。

引っ張ったり、かじってしまったりと、思わぬトラブルにつながる可能性があります。

ケーブル収納ボックスは、コードやタップを物理的に囲ってくれるので、直接触れられる範囲を減らすことができます。

完全に触れられないようにするには工夫が必要ですが、「そのまま床に放置している状態」と比べると安心感はかなり違ってきます。

ケーブル収納ボックスの代表的なタイプ

ここからは、一般的によく見かけるケーブル収納ボックスのタイプを、ざっくりと3つに分けて見ていきます。

どのカテゴリが自分の生活に合うかイメージしながら読み進めてみてください。

フタ付きボックス型(床置き・テレビボード下向け)

最もオーソドックスなのが、長方形のボックスにフタが付いたタイプです。


中に電源タップを入れて、側面の切り込みからケーブルだけを外に出せるようになっているものが多く、テレビボードの下やソファの横など、床置きにしやすい形です。

・テレビ裏の配線を隠したい
・床に転がるタップをどうにかしたい
・リビングで目立たないようにしたい

こういったニーズには、このボックス型カテゴリを選ぶのが基本になります。

サイズのバリエーションが多いので、入れたいタップの長さや個数をイメージしながら選ぶのがポイントです。

スリム縦型・ルーター一体型(壁際・棚上向け)

次に増えているのが、Wi-Fiルーターやモデムと一緒に収納できる縦長のボックスです。

見た目は木製の小さな家具のようなデザインで、前面や側面にスリットが入っており、内部でケーブルやタップをまとめられるようになっています。

・リビングの一角にルーターを置いていて、生活感を隠したい
・棚の上やテレビボード横など、目につく場所に置かざるを得ない

こういったケースでは、ルーター収納とケーブルボックスを兼ねたカテゴリが使いやすくなります。高さがあるぶん、置き場所は少し限られますが、その分「家電っぽさ」が薄まり、インテリアによくなじみます。

デスク上のタップステーション型(在宅ワーク向け)

ノートPCやスマホ、タブレットを日常的に充電する方には、デスクの上に置くタイプのケーブルボックスも便利です。


電源タップやUSB充電器を中に入れ、上部にスマホやタブレットを立てかけられる溝が付いているものなど、充電ステーションとして使える設計が目立ちます。

・デスク上の充電ケーブルを定位置化したい
・会議のときだけサッと抜き差ししたい
・机の上に出しっぱなしでも違和感がないデザインがほしい

といったニーズに対しては、この「デスク上タップステーション」カテゴリが合いやすいです。

失敗しないケーブル収納ボックスの選び方

まず「入れたいもの」を書き出してサイズを決める

ケーブル収納ボックスで一番多い失敗が、「いざ届いたらタップが入らなかった」というサイズミスです。
見た目だけで決めずに、まずは次のような項目を書き出してみましょう。

・入れたい電源タップの長さと口数
・挿しっぱなしにするACアダプターの数と大きさ
・今後増えそうな充電器やアダプター

これをざっくり把握したうえで、タップ本体の長さ+余裕のスペースを想定しながらボックスの内寸を確認しておくと、失敗しにくくなります。

特に大きめのACアダプターが多い場合は、横幅だけでなく「高さ」も重要なチェックポイントです。

発熱と通気性のチェックポイント

電源タップや充電器は、使用中に少なからず熱を持ちます。
そのため、ケーブル収納ボックスを選ぶときは、通気のためのスリットや穴がどの程度設けられているかも確認しておきたいところです。

・底面や側面に通気用の穴やスリットがあるか
・フタと本体の間に隙間があるか
・詰め込みすぎず、内部に空気の余裕があるか

こうした点を意識しておけば、安心感も高まります。
また、熱がこもりにくいよう、ボックスを壁にぴったり密着させず、少しだけ隙間を空けて設置するのも一つの工夫です。

開閉のしやすさと抜き差し頻度のバランス

ボックスによっては、フタをしっかりはめ込む構造になっていて、見た目はスッキリする一方で、頻繁に開け閉めするには少し手間がかかる場合もあります。

・挿しっぱなしでほとんど触らないタップを収納する
・掃除のときだけ中を確認できれば良い

といった使い方なら、見た目重視でフタがしっかり閉まるタイプでも問題ありません。
一方、

・旅行や外出時にはこまめにアダプターを抜きたい
・定期的にケーブルを差し替える機会が多い

という場合は、フタをスライドできるタイプや、上にパカっと開くタイプなど、日常的に扱いやすい構造のカテゴリを選ぶとストレスが少なくなります。

インテリアになじむ色・素材の選び方

配線を隠す目的で買ったのに、ボックスだけが浮いて見えてしまうと、結局目立ってしまいます
設置する場所の雰囲気に合わせて、次のような感覚で選んでみてください。

・白基調のデスクや家具 → 白や薄いグレーで壁と一体化
・木目のテレビボード → 近い色味の木目調ボックスで家具になじませる
・黒系のガジェットが多いデスク → 黒やダークグレーで引き締める

主張しない色を選ぶ」のが基本ですが、あえてアクセントとして濃い色を選ぶのも一つの楽しみ方です。

場所別おすすめカテゴリの使い分け

デスク周り 在宅ワーク環境を整えたい人向け

在宅ワーク用のデスクで使うなら、「デスク上のタップステーション型」や、デスク横の床に置ける小ぶりのボックスカテゴリが候補になります。

例えば、デスク上にスマホ・タブレット・PC充電ケーブルをまとめておいて、使わないときはケーブルの先端だけをボックス内にしまっておくと、見た目がかなりすっきりします。
ノートPCのアダプターやUSB充電器をボックス内に収めつつ、天板をちょっとした小物置きとして使えるタイプも便利です。

テレビボード周り ゲーム機やレコーダーが多い人向け

テレビ周りは、ゲーム機やレコーダー、サウンドバーなどの電源コードで特に複雑になりがちです。
ここでは、横に長いフタ付きボックス型が基本の選択肢になります。

テレビボードの裏側に隠す形で置いても良いですし、脚付きのボードなら、その下にボックスを滑り込ませてしまうのも一案です。
複数のゲーム機をお持ちの場合は、電源タップを2段構成にせず、できるだけ余裕を持ったタップとボックスを選ぶと、あとから機器が増えても対応しやすくなります。

ベッドサイド 就寝前にスマホやタブレットを充電する人向け

寝室では、ベッドサイドにスマホやタブレット、スマートウォッチの充電ケーブルが集まりがちです。
この場合は、あまり大きすぎないボックスに電源タップと充電器をまとめ、ボックスの上にスマホを置けるタイプのカテゴリが扱いやすいです。

・寝る前はスマホをボックスの上に置くのを習慣化する
・起きたらケーブルをボックス内にそっと戻す

こうした「動線」を決めておくと、ケーブルが床に垂れ下がらず、夜中に足を引っかける心配も減ります。

ケーブル収納ボックスと一緒に揃えたい小物

ケーブルクリップや結束バンド

ケーブル収納ボックスだけでは、ボックスに入る前後のケーブルが散らかってしまうことがあります。
そこで合わせて用意しておきたいのが、ケーブルクリップ結束バンドといった小さな整理アイテムです。

・ボックスの手前で、同じ方向に伸びるケーブルをゆるく束ねる
・使用頻度の少ないケーブルは、長さを調整してまとめておく

こうすることで、ボックスから先の配線もすっきり見せることができます。
最近は何度でも付け外しできる面ファスナータイプの結束バンドも多いので、一度まとめておけば、あとからの調整も簡単です。

ラベルやタグであとから見ても分かりやすくする

電源タップやケーブルをまとめたあと、「どれがどの機器のケーブルか分からなくなった」というのもよくある悩みです。
シンプルなラベルシールやタグを活用し、ケーブルの根元に小さく貼っておくだけでも、あとからの管理がかなり楽になります。

・「モニター」「PC」「スマホ充電」など、用途を短い言葉で書く
・色違いのラベルでカテゴリ分けをする

こうした工夫をしておくと、模様替えや機器の買い替えのときに、どのケーブルから外せば良いかすぐに判別できるようになります。
ケーブル収納ボックスの中が多少ごちゃっとしていても、ラベルがあれば「混乱しない状態」を保ちやすくなります。

まずは一番気になる場所から1カ所だけ整えてみる

ケーブル収納ボックスは、「配線をごっそり見えなくする」という分かりやすい変化をくれるアイテムです。
ただ、あれもこれも一気に整えようとすると、選ぶのも設置するのも大変に感じてしまいます。

最初は、次のような感覚で「1カ所だけ」から始めてみるのがおすすめです。

・毎日目に入って気になっている場所
・掃除のたびにコードに引っかかってイライラしている場所
・子どもやペットがよく近づく場所

こうしたポイントから優先して、そこに合ったカテゴリのケーブル収納ボックスを選んでみてください。
床にむき出しだったタップが一つ隠れるだけでも、部屋全体の印象は意外なほど変わります。

そのうえで、必要に応じてルーター収納やデスク上の充電ステーションなど、別カテゴリのアイテムも検討していくと、自分の暮らしに合った「配線の出口」を少しずつ整えていくことができます。

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