「最近、電気代が高い気がする」「どの家電が一番電気を食っているのか分からない」。そんなモヤモヤを感じている方は多いのではないでしょうか。
従来は「こまめに消す」「節電モードを使う」くらいしか打ち手がありませんでしたが、いまはコンセントに挿すだけで消費電力が見えるスマートプラグという選択肢があります。
この記事では、電気代の「見える化」と相性が良い、消費電力モニター付きスマートプラグを3つ厳選。SwitchBotプラグミニ、TP-Link Tapo P110M、LinkJapan ePlug3について、スペックだけでなく「どんな生活シーンで役立つか」まで丁寧に解説していきます。
スマートプラグで電気代を「見える化」するメリット
なぜ今スマートプラグが注目されているのか
ここ数年、電気料金の値上げが続き、家計へのインパクトが無視できないレベルになっています。
契約プランの見直しも大切ですが、そもそも「家のどこでどれくらい電気を使っているか」が分からないと、具体的な対策は打ちにくいですよね。
そこで活躍するのが消費電力モニター付きのスマートプラグです。コンセントと家電の間に挿すだけで、エアコンやヒーター、PC、ゲーム機などの消費電力をリアルタイムで記録し、アプリでグラフ表示してくれます。
「この時間帯にエアコンを強くしすぎていた」「待機電力だけで思った以上に電気を使っていた」といった気づきが得られるので、ムダをあぶり出す起点として非常に有効です。
従来の節電方法との違い
従来の節電は「なんとなく控えめに使う」「こまめに消す」といった感覚的なものが中心でした。それに対してスマートプラグは、
- どの家電がどれくらい電気を使っているか数値で把握できる
- 時間帯ごとの消費傾向をグラフで確認できる
- アプリでオン/オフやタイマーを自動化できる
という特徴があります。つまり、「見える化」+「自動化」によって、「ガマンで節電」ではなく「ムダを減らす節電」に切り替えられるのがポイントです。
この記事で紹介する省エネスマートプラグ3モデル
本記事では、数あるスマートプラグの中から次の3モデルに絞ってご紹介します。
- SwitchBot プラグミニ(消費電力モニター付きモデル)
- TP-Link Tapo P110M(Matter対応・電力モニタリング機能付き)
- LinkJapan ePlug3(電気代・消費電力が丸見えの節電スマートプラグ)
いずれも、単なるオン/オフだけでなく電力の見える化に強いモデルです。そのうえで、「SwitchBotエコシステム」「Matter対応」「国産アプリ」というように、それぞれ違った個性を持っています。
スマートプラグ選びのポイント
消費電力モニター機能の有無と見やすさ
最初にチェックしたいのが、消費電力をどこまで可視化できるかです。ワット数だけが表示されるものもあれば、時間ごとのグラフや累計電力量、月々の電気代の目安まで見られるものもあります。
たとえば、「まずはどの家電が一番電気を食っているか知りたい」程度なら、グラフ表示ができれば十分です。一方で、「毎月の電気料金を細かく管理したい」方は、電気代の目安まで自動計算してくれるタイプが向いています。
対応アプリ・エコシステム
スマートプラグ単体で完結させるのか、他のスマートホーム機器と連携させるのかでも選び方は変わります。
- SwitchBot製品を他にも使っている → SwitchBot プラグミニだと同じアプリでまとめて管理可能
- Apple Home/Google Home/Alexaなどを横断的に使いたい → Matter対応のTapo P110Mが有力候補
- 日本メーカー製のスマートリモコンやカメラと組み合わせたい → LinkJapan ePlug3が選択肢に
「今すでに持っているスマート家電」と「これから増やしていきたいもの」をイメージしながら選ぶと、あとから統一感のあるスマートホーム環境を作りやすくなります。
安全性・サイズ・設置しやすさ
スマートプラグはコンセント周りに常時挿しっぱなしで使うものなので、安全性とサイズ感も大切です。
過負荷保護や温度センサーなどの安全機能、PSE認証の有無をチェックしつつ、上下のコンセントをふさぎにくいコンパクトなデザインかどうかも確認しておきたいポイントです。特にテレビ裏やデスク下など、ただでさえ配線が混み合っている場所では、数ミリのサイズ差が使い勝手に影響します。
SwitchBot プラグミニの特徴とメリット
SwitchBot プラグミニは、「SwitchBotカーテン」や「SwitchBotハブミニ」などと同じアプリで使える消費電力モニター付きスマートプラグです。
使い心地を左右するポイントは、リアルタイムの電力表示とグラフの見やすさです。接続した家電の電流・電力・使用時間がアプリに記録され、日・週・月単位のグラフでチェックできます。たとえば在宅ワーク用のデスクトップPCにつないでおけば、
- 仕事時間外にも電源を入れっぱなしにしていないか
- グラフィック作業や動画編集のときにどれくらい電力が跳ね上がるか
といった変化が一目で分かります。
また、タイマー機能やスケジュール設定も搭載されているため、「深夜は自動で電源オフ」「朝7時にコーヒーメーカーの電源をオン」といった自動化も簡単です。
生活シーンをイメージすると、例えば次のような使い方がしやすいでしょう。
- 寝室の電気毛布に挿し、「就寝から3時間後にオフ」にしておく
- ゲーム機やテレビの待機電力をカットするため、夜中は自動でオフ
- 在宅ワーク用PCの消費電力を見える化し、長時間作業時のエアコン設定と合わせて調整する
他モデルと比べて目立つ特徴は、SwitchBot製品との連携力です。同社の人感センサーやドアセンサー、カーテンと組み合わせれば、「人が部屋に入ったらライトとエアコンの電源をオン」「外出時にはまとめてオフ」といったシーンも組めます。
一方で、N極プラグを採用しているため、ご自宅のコンセントによっては延長コードが必要になる場合があります。この点は“これが決め手になる人”と“気にしなくていい人”が分かれる部分です。
TP-Link Tapo P110Mの特徴とメリット
TP-Link Tapo P110Mは、Matter対応と電力モニタリング機能を兼ね備えたミニサイズのスマートプラグです。
Apple Home・Alexa・Googleアシスタントに対応しており、「将来いろいろなメーカーのスマート家電を増やしていきたい」方にとって、ベースとなる1台になりやすいモデルです。
消費電力モニタリングでは、接続した家電の使用状況だけでなく、電気料金単価を設定すれば月々の電気代の目安まで確認できます。たとえばリビングのエアコンにつないだ場合、
- 日中の在宅時間帯にどれくらい電気を使っているか
- 夜間だけ弱め運転にしたとき、どれくらい電気代が変わるか
といった違いを数字で比較できるので、「設定温度を1℃上げたときの効果」が実感しやすくなります。
コンパクトな筐体も特徴で、上下2口のコンセントの片側に挿しても、もう片方をふさぎにくいデザインになっています。
デスク下の電源タップやテレビ裏など、限られたスペースでも扱いやすい点は、毎日使ううえで地味に効いてくる部分です。
生活シーンでイメージすると、
- リビングのエアコンやサーキュレーターに挿し、外出先からオン/オフしたり、就寝時間に合わせて自動オフにする
- 子ども部屋のゲーム機・テレビを、決めた時間帯だけ電源オンにする
- 書斎のデスクライトや加湿器を、在宅勤務のスケジュールに合わせてオン/オフ
といった使い方がしやすいでしょう。
特に、「家の一部はApple Home、別の部屋はAlexa」というように複数の音声アシスタントを併用している家庭では、Matter対応のメリットを感じやすいはずです。
注意点としては、「そこまでスマートホームを拡張する予定がない」「とりあえず単体で節電したいだけ」という方にとっては、Matter対応の恩恵をフルに活かしきれない可能性があることです。
その場合は、むしろ「アプリの分かりやすさ」や「電気代の表示方法」を優先して選ぶのも良いと思います。
LinkJapan ePlug3の特徴とメリット
LinkJapan ePlug3は、「電気代・消費電力が丸見え」というキャッチコピーの節電特化型スマートプラグです。
実際のアプリ画面でも、kWhだけでなく「いくら電気代がかかっているのか」を見やすく表示できるのが特徴です。
この価格帯で電気代を円単位で把握できるスマートプラグはまだ多くないため、「数字が苦手でkWhと言われてもピンとこない」という方には特に相性が良いと感じます。
たとえば、リビングのエアコンや冷蔵庫、洗濯乾燥機などに順番に挿して電気代をチェックしていくと、「この家電を使う時間帯を少しずらすだけで、月◯円変わる」といった具体的なイメージが持てるようになります。
さらに、遠隔操作・タイマー・GPS連動など、スマートホームらしい機能も充実しています。自宅から離れたときに自動で家電をオフにしたり、帰宅前に必要な機器だけをオンにしたりと、節電と時短家事を同時に叶えやすい設計です。
生活シーンで考えると、
- 共働き家庭で、昼間のエアコン運転時間を見直すために使う
- 日中ほとんど使わないウォーターサーバーや便座暖房の電気代を把握し、タイマーでオン/オフを自動化する
- 高齢の親世帯の家電を見守る用途で、電気ポットやテレビの使用状況を確認する
といった活用がイメージしやすいです。
国産メーカー製であることから、アプリの日本語表記やサポートに安心感を求める方にも向いているといえます。
一方で、本体サイズやプラグ極性の関係で、コンセントやタップによっては隣の差し込み口と干渉するケースがあるため、設置予定のコンセント形状は事前に確認しておくと安心です。
どんな人に向いている?3モデルのざっくり使い分け
ここまでの内容を踏まえて、それぞれのモデルがどんな人に向くか、ざっくり整理しておきます。
- SwitchBot プラグミニ
→ すでにSwitchBotハブやカーテンを使っている人/これからセンサーやカメラも含めてSwitchBotで揃えたい人。デスク周りや暖房器具の消費電力を見える化しつつ、自動化も楽しみたい方向けです。 - TP-Link Tapo P110M
→ スマートホームを「Matter対応」で統一していきたい人。Apple Home・Alexa・Googleアシスタントを横断的に使いたい方や、Home Assistantと連携してエネルギーダッシュボードを作りたいガジェット好きに向きます。 - LinkJapan ePlug3
→ とにかく電気代をちゃんと管理したい人。数字にあまり強くなくても「今いくら使っているか」が直感的に分かるため、節約志向の家庭や、国産メーカー製の安心感を重視する方におすすめしやすいモデルです。
どれも「スマートプラグとしての基本」はしっかり押さえているので、最初の1台は「どのアプリ・エコシステムと付き合っていきたいか」で選び、その後は用途ごとに違うモデルを組み合わせるのも良いでしょう。
まとめ|まずは1つ挿して「見える化」から始める
スマートプラグは、派手なガジェットではありませんが、生活の固定費をじわじわ改善してくれる縁の下の力持ちのような存在です。
いきなり家中をスマート化しようとすると大変なので、まずはエアコンやPC、電気毛布など「電気代が気になっている家電」に1つ挿して、どれくらい使っているのかを見える化してみるのがおすすめです。
数字で実態が見えてくると、「どこをどう変えると効きそうか」が自然と分かってきます。
今回ご紹介した3モデルは、その第一歩を踏み出すうえで心強い相棒になってくれるでしょう。


